「ケラスターゼってよく聞くけど、何がそんなに違うんですか?」
サロンでケラスターゼのお話をしていると、こんな質問をいただくことがあります。
「名前は知っています。黒いボトルのオイル、有名ですよね?」
「海外のブランドですよね?」「Aujuaとは何が違うんですか?」
ケラスターゼを使ったことがなくても、名前や商品を見たことがある方は多いと思います。

ケラスターゼは、1964年にフランス・パリで誕生したプロフェッショナルヘアケアブランドです。
長い歴史を持つブランドですが、私たち美容師がケラスターゼを見るときに大切にしているのは、
単に「有名だから」「高級だから」という部分ではありません。
ケラスターゼの面白さは、髪や頭皮の状態、なりたい仕上がりに合わせてケアを考えられることにあります。
乾燥が気になる。カラーを繰り返している。ハイトーンカラーを楽しんでいる。
くせによるまとまりにくさが気になる。ツヤが欲しい。頭皮のことも考えたい。
同じ「髪をきれいにしたい」というご希望でも、悩みは一人ひとり違いますよね。
ケラスターゼには、そうした違いに合わせて複数のシリーズやアイテムがあります。
ここまで聞くと、
「種類が多いなら、余計に何を使えばいいか分からない……」と思うかもしれません。
実際、初めてケラスターゼを選ぶ方が商品だけを見て、自分に合うものを判断するのは簡単ではありません。
でも美容師からすると、ここがケラスターゼの魅力でもあるんです。
商品から髪を考えるのではなく、まずお客様の髪を見て、そこから必要なケアを考える。
今回はケラスターゼを深く知ってもらうための記事第一弾として、商品を一つずつ紹介する前に、
「そもそもケラスターゼとはどんなブランドなのか」
「なぜ美容室で扱われているのか」「Aujuaとはどう違うのか」
というところからお話しします。
ケラスターゼは「商品を選ぶ前のカウンセリング」まで含めて考えたいヘアケア
ケラスターゼはフランスで生まれ、長くプロフェッショナルサロンと関わりながら展開してきたブランドです。
ブランドの歴史をたどると、サロンでのケアだけではなく、
ご自宅でのケアまで含めて髪を考えてきたことが分かります。
ここは、私たち美容師の仕事とも非常に近い部分です。美容室でも、いきなり商品を持ってきて、
「今日はこれを使いましょう」とはなりません。まず髪を見ます。そして触ります。
「最近、何が一番気になりますか?」とお聞きします。

例えば、
「乾燥が気になります」というお客様がいたとします。
でも実際にお話を聞くと、「特にカラーをしたあとの毛先が気になります」
という方もいれば、「朝は大丈夫なんですけど、時間が経つと広がってくるんです」という方もいます。
別のお客様は、「乾燥というより、ツヤがなくなったように見えるのが嫌なんです」
とおっしゃるかもしれません。お客様が使う「パサつく」「傷んでいる」「まとまらない」
という言葉は同じでも、髪を見せていただくと状態や求めているものは違うことがあります。
だから、「乾燥=このシャンプー」とは単純に決められないんですね。
私達は「今の髪」だけでなく「これまでの髪」も見ています
ケラスターゼを選ぶときに私たちが確認したいのが、これまでの施術履歴です。
カラーはどのくらいの頻度なのか。ブリーチをしているのか。
縮毛矯正やパーマの履歴はあるのか。アイロンやコテはどのくらい使うのか。
そして今後、どんなヘアスタイルを楽しみたいのか。
例えば、現在は落ち着いたブラウンでも、
毛先には以前ブリーチをしていた部分が残っていることがあります。
根元、中間、毛先。
同じ一本の髪でも、これまで経験してきた施術は同じではありません。
だからケアも「髪全体が乾燥しているから、全部同じようにしっとりさせる」という考え方だけではないんです。
「根元は軽く仕上げたいけれど、毛先はもう少しまとまりが欲しい」
そんな細かなご希望もありますよね。

ケラスターゼの豊富な選択肢は、
こうした一人ひとり違う髪を考えるために生かせると私たちは感じています。
「一番人気はどれですか?」より「私にはどれですか?」
店頭で商品を見ていると、どうしても気になるのが人気商品です。
「一番売れているものはどれですか?」と聞きたくなりますよね。
もちろん人気の商品を知ることは、ケラスターゼを知る入口になります。
ただ、美容師としてはもう一歩先までお話ししたいんです。
「人気があるもの」と「今の自分の髪に合うもの」は、必ずしも同じではありません。
細くて絡まりやすい髪。毛量が多く広がりやすい髪。カラーを繰り返している髪。
ハイトーンを楽しんでいる髪。求める仕上がりが違えば、選択肢も変わります。
ケラスターゼは「有名な商品を一本買う」というより、
自分の髪に合うケアを見つけていくブランドとして考えると分かりやすいと思います。
サロンで体験するケラスターゼと、自宅で使うケラスターゼはつながっています
ケラスターゼについて知っていただくうえで、もう一つ大切なのが、
サロンケアとホームケアという考え方です。
美容室でトリートメントをした日は、髪の手触りやまとまりを確認しやすいですよね。
でも、お客様が美容室で過ごすのは毎日のうちのほんの一部です。
その後はご自宅で髪を洗って、乾かして、翌朝スタイリングします。
美容室へ月に一度来られるとしても、それ以外の日は自分で髪と付き合っていくことになります。

「美容室でケアをしたから終わり」とは考えていません。
美容室で今の髪を確認する。必要なサロンケアを考える。
自宅では、今の髪に合わせたホームケアを続ける。
そして次回来店したときに、また髪を確認する。
この循環が大切です。
サロンだからできる「フュジオドーズ」という選択
ケラスターゼをサロンで体験するうえで、知っていただきたいものの一つがフュジオドーズです。
フュジオドーズは、ケラスターゼのサロン向けトリートメント。
特徴的なのは、一種類のトリートメントを全員に同じように使用するのではなく、
その日の髪の悩みとなりたい仕上がりを考えながら組み合わせることです。
「毛先の状態は気になる。でも重たくしたくない」
「カラーを楽しみながら、ツヤも欲しい」
このように、お客様の希望は一つとは限りません。だからサロンでは、
「今日、何を一番変えたいですか?」とお聞きします。
髪を見て。触って。今までの履歴を聞いて。仕上がりの希望を確認する。
フュジオドーズは、
こうした美容師によるカウンセリングと組み合わせて考えたいサロントリートメントです。
「普通のトリートメントとは何が違うの?」「どんなふうに選ぶの?」
という部分については、このシリーズの第3記事で詳しくお話しします。

【第3記事|ケラスターゼ「フュジオドーズ」とは?詳しく見る】
自宅ではシャンプーからオイルまで選択肢があります
一方、ホームケアにもケラスターゼらしさがあります。
シャンプー。トリートメントやマスク。洗い流さないトリートメント。ヘアオイル。
同じブランドの中でも、役割の異なるアイテムがあります。
ここで、「全部ケラスターゼにしないと意味がないですか?」
と聞かれることがあります。
私たちは、最初から全部を揃えることだけが正解だとは考えていません。
今使っているもの。一番困っていること。普段のお手入れ。予算。
これらも含めて、「まずここから変えてみましょうか」と考えることもあります。
すでに自分に合うシリーズや商品が分かっている方なら、
ECサイトを利用して必要なホームケアを継続するのも便利です。

反対に、「種類が多くて、どれを買えばいいか分からない」
という方は、無理に商品ページだけで決めなくても大丈夫です。
一度サロンで髪を見せてください。
ケラスターゼとAujuaは何が違う?「どちらが上」ではなく選び方が大切です
La Senteをご利用のお客様なら、ここが気になる方も多いと思います。
「Aujuaとケラスターゼなら、どっちがいいんですか?」
よく分かります。
せっかく使うなら、自分にとって良いほうを選びたいですよね。
ただ、私たち美容師は、
「ケラスターゼのほうが上」「Aujuaのほうが上」という見方はしていません。
どちらも、髪や頭皮の状態、
悩みなどに合わせてケアを考えるための選択肢を持つプロフェッショナルヘアケアブランドです。
一方で、ブランドが生まれた背景や商品設計、シリーズの考え方、
サロンでの体験にはそれぞれ特徴があります。
Aujuaは日本で生まれた、一人ひとりの髪を考えるヘアケア
Aujuaは、日本で生まれたヘアケアブランドです。
La SenteでもAujuaについて、「私ならどれですか?」というご相談をたくさんいただきます。
乾燥。くせによるまとまり。カラー。熱による髪の変化。年齢とともに感じる髪の変化。
こうした悩みを整理しながら、その方に合うシリーズを考えていきます。

Aujuaについては別の記事シリーズで詳しく解説していますので、
「ケラスターゼと比べながら知りたい」
という方は、そちらも参考にしてください。

ケラスターゼはフランス・パリから始まったプロフェッショナルヘアケア
一方、ケラスターゼは1964年にパリで誕生しました。
長い歴史の中で、サロンで美容師が行うケアと、
ご自宅で行うホームケアをつなぎながら展開してきたブランドです。
乾燥、ダメージ、カラー、ハイトーン、くせ・まとまり、
頭皮など、さまざまな悩みに応じたシリーズがあります。
そしてサロンでは、先ほどご紹介したフュジオドーズのように、
美容師がその日の髪を見ながらケアを組み合わせるメニューもあります。
このプロフェッショナルによるカウンセリングとパーソナライズされた体験は、
ケラスターゼを理解するうえで大切な部分です。
ただし、海外ブランドだからケラスターゼ、日本人だからAujuaという単純な選び方でもありません。
今の髪。好きな仕上がり。サロンでどんなケアをしたいのか。自宅ではどんなお手入れを続けたいのか。
そこまで含めて選びます。「私はどちらが合うんだろう?」
ここは商品説明だけでは判断しにくいところです。だから、ぜひ美容師に聞いてください。
La Senteでは「ケラスターゼを使うこと」ではなく、その先の髪を見ています
La Senteがヘアケアで大切にしているのが素材美です。
ヘアケアは、トリートメントをすること自体が目的ではありません。
例えば、「秋は少し深みのあるカラーにしたい」「次はハイライトを入れてみたい」
「髪を伸ばして、半年後にはこんなスタイルにしたい」
そんなヘアデザインを楽しむためにも、今の髪をどう扱っていくかは大切です。
カラーリストがきれいなヘアカラーをつくる。スタイリストが似合う形をつくる。
そしてケアで、そのデザインを楽しむための髪を考える。
デザインとケアを別々にしない。
ここにLa Senteらしいケラスターゼの使い方があると思っています。だから、
「ケラスターゼで一番いいシャンプーをください」と言われたら、たぶん私たちは、
「最近、髪で何が一番気になりますか?」と聞くと思います。
商品を売る前に、髪を見たいからです。今使っているシャンプーは何か。
カラーはどのくらいの頻度なのか。朝、どこが一番扱いにくいのか。
これからどんなヘアスタイルにしたいのか。
そこまで分かれば、ケラスターゼの豊富な選択肢が生きてきます。
反対に、すでに自分に合うケラスターゼが分かっている方なら、
ECサイトを利用しながらホームケアを続けるのもいいと思います。
「クロノロジストが気になっているけど、自分に合いますか?」「オイルだけ使ってみたいんです」
「Aujuaを使っているけど、ケラスターゼも気になっています」そんな相談でも大丈夫です。
商品名を覚えてから来店する必要はありません。
ケラスターゼは種類が多いから難しいのではなく、
髪の悩みや求める仕上がりが一人ひとり違うから、選択肢が用意されている。
そう考えると、少し選びやすくなります。まずは今の髪を知る。そして、必要なものを選ぶ。
サロンでケアをして、自宅で続ける。
髪やヘアデザインが変われば、また選び直す。
La Senteでは、そんなふうにケラスターゼと付き合っていただきたいと思っています。

そして次の第2記事では、ここからさらに具体的に、
「ケラスターゼは種類が多いけど、結局どれを選べばいい?」という疑問を掘り下げます。
乾燥、カラー、ハイトーン、まとまり、ダメージ、ツヤ、頭皮など、
お客様から実際に聞く悩みを入口に、
ケラスターゼのシリーズを美容師がどう選び分けているのかを詳しくお話しします。
