「美容室のトリートメントって、どれを選んでも同じじゃないんですか?」
ケラスターゼのお話をしていると、
「ホームケアは何となく分かりました。でも美容室では何ができるんですか?」
と聞かれることがあります。
そしてもう一つ。
「美容室のトリートメントって、正直どれをしても同じようなものじゃないんですか?」
これも、とても自然な疑問だと思います。
シャンプー台へ行って、何種類かトリートメントをつけてもらって、少し時間を置いて流す。
お客様からすると、どんなものを使っているのか分からないまま施術が終わることもありますよね。
ケラスターゼには、サロンだからこそ体験できるケアがあります。
その代表的なものの一つが**「フュジオドーズ」**です。
フュジオドーズは、全員に同じものを使用するトリートメントではありません。
私達がお客様の髪を見て、悩みを聞き、
「今の髪に必要なこと」と「どんな髪になりたいか」
この2つを考えながら組み合わせを選びます。
現在のフュジオドーズは、20通りの組み合わせから選ぶシステムトリートメントです。
ここだけ聞くと、「20種類から選ぶなら、余計に難しそう」と思いますよね。
大丈夫です。
お客様が20通りの中から選ぶ必要はありません。
むしろ、そこを考えるのが美容師の仕事です。

今回はケラスターゼシリーズ第3回として、フュジオドーズとは何なのか。
そして、なぜ美容室でカウンセリングをしながら選ぶのか。
実際にお客様とお話しするような形で説明していきます。
ケラスターゼ自体についてまだよく分からないという方は、
第1記事から読んでいただくとシリーズ全体が分かりやすくなります。
【第1記事|ケラスターゼとは?美容師が感じる魅力とAujuaとの違い】
「自分にはどのシリーズが合うの?」という方はこちらです。
【第2記事|ケラスターゼはどれを選ぶ?髪質・悩み別の選び方】
フュジオドーズは「髪の悩み」と「なりたい髪」の両方から考えます
フュジオドーズの特徴を分かりやすくお話しすると、
コンサントレ × ブースター
という組み合わせで考えるサロントリートメントです。
ここが、フュジオドーズを知るうえで一番大切なところです。
コンサントレは、髪の悩みに合わせて選びます。
そしてブースターは、「どんな髪にしたいのか」という仕上がりの希望に合わせて選びます。
この2つを組み合わせることで、その日の髪に合わせたケアを考えていきます。
「悩み」と「なりたい髪」は同じではありません
例えば、お客様から、「カラーを繰り返していて、毛先が気になります」
と相談されたとします。これが現在感じている悩みですよね。
でも、もう一つ聞きます。「では、今日はどんな仕上がりが好きですか?」すると、
「ツヤが欲しいです」という方もいれば、「柔らかくまとまってほしいです」
という方もいます。同じような髪の悩みを持っていても、求めている仕上がりは違うんです。
ここが面白いところです。美容室でよくあるのが、
「ダメージが気になる=しっとりさせる」という考え方。
でも、お客様によっては、「重たくなるのは嫌なんです」ということがあります。
細い髪の方なら、「ケアはしたいけど、根元からペタンとするのは困ります」ということもあります。
反対に毛量が多い方なら、「毛先が広がるので、もう少しまとまりが欲しい」
という希望もあります。
私たち美容師が見ているのは、ダメージの有無だけではありません。
髪質・状態・悩み・好きな質感。
そこまで確認して、組み合わせを考えます。

美容師はフュジオドーズを選ぶ前に、どこを見ているのか
フュジオドーズで一番大切なのは、トリートメントをつける瞬間ではないかもしれません。
私たちが大切にしているのは、その前です。カウンセリングで髪を見ます。
触ります。そして、お客様と話します。先日も、
「最近すごく髪が傷んだ気がするんです」というご相談がありました。
そこで、「最近カラーを変えましたか?」と聞いてみると、
「少し前に明るくしました」とのこと。さらに髪を見ていくと、毛先には以前のカラー履歴も残っています。
ここで、「ダメージですね。ではこれです」とは決めません。

根元・中間・毛先は同じ状態ではありません
髪は根元から毛先まで、全部が同じ状態とは限りません。根元は新しく伸びてきた髪。
中間には数か月前のカラー履歴がある。
毛先には、それより前のカラーやブリーチ、パーマなどの履歴が残っている。
ロングヘアなら、毛先とは何年も付き合っていることになります。
さらに、毎日のドライヤー。アイロンやコテ。紫外線。ブラッシング。普段のホームケア。
こうした日々の扱い方も違います。

私達は、「髪が傷んでいるか、傷んでいないか」という二択だけでは判断しません。
どこが気になるのか。どんな施術をしてきたのか。触ったときの質感はどうなのか。
これからどんなデザインをしたいのか。そこまで確認して提案します。
次のカラーやパーマまで考えてケアする
La Senteでは、ここも大切にしています。例えば、
「今日はトリートメントだけど、来月ハイライトをしたい」という方。
それなら、今日きれいに見せることだけではなく、次のデザインまで考えて髪を見ます。
髪を伸ばしている方なら、「半年後にこの長さにしたい」という計画もありますよね。
ヘアケアは、その日の手触りだけを考えるものではありません。
これからしたいデザインを楽しむために、今の髪をどう扱うか。
La Senteが「素材美」を大切にしているのは、ここにつながっています。
デザインを楽しむための髪を考える。
フュジオドーズも、単独のトリートメントとしてではなく、ヘアデザイン全体の中で考えています。
フュジオドーズの魅力は「その日の髪に合わせて選び直せること」
ここは、お客様にもぜひ知っておいていただきたいところです。
一度フュジオドーズをしたからといって、
次回も必ず同じ組み合わせになるとは限りません。
例えば今回、「毛先の状態が一番気になります」
という理由で組み合わせを選んだとします。でも次回来店したときには、
「毛先は前より扱いやすくなりました。今度はカラーをきれいに見せたいです」
と気持ちが変わっているかもしれません。季節が変われば、
「最近、乾燥が気になります」ということもあります。
ヘアスタイルを変えれば、好きな質感が変わることもあります。だから、また髪を見るんです。

前回と同じトリートメントを自動的に選ぶわけではありません
美容室では、「前回これだったので、今回も同じにしておきますね」となりがちです。
もちろん髪の状態やご希望が変わっていなければ、同じ考え方になることもあります。
でも、私たちは一度確認したいんです。
「前回からどうでした?」「扱いやすかったですか?」「今日は何か気になることがありますか?」
この短い会話が大切です。

髪は毎日変化しています。カラーをした。旅行へ行った。アイロンを使う日が増えた。
髪を伸ばし始めた。季節が変わった。だからトリートメントも、
今の髪を基準に考え直す。フュジオドーズのパーソナライズという考え方は、
こうしたサロンワークと相性がいいんだと思います。
放置時間がないのもフュジオドーズの特徴です
もう一つ、フュジオドーズには特徴があります。
サロントリートメントというと、「さらに20分くらい時間がかかりますか?」
と聞かれることがあります。
フュジオドーズは、トリートメントを塗布したあとに長い放置時間を必要としない設計です。
「今日は時間がないけれど、カラーと一緒にケアもしたい」
という方にも取り入れやすいサロントリートメントです。
ただ、時間が短いから簡易的なトリートメントという意味ではありません。
大切なのは施術時間の長さではなく、髪を見て、何を選ぶか。ここにフュジオドーズらしさがあります。

サロントリートメントをしたら、ホームケアは必要ない?
ここで、よくいただく質問があります。
「今日フュジオドーズをしたら、家では普通のシャンプーで大丈夫ですか?」
これについては、サロンケアとホームケアは役割を分けて考える
のが分かりやすいと思います。美容室では、プロがその日の髪を確認しながらケアできます。
一方、ご自宅では毎日髪を洗います。乾かします。朝になればスタイリングをします。
月に一度美容室へ来られる方なら、次回来店までのほとんどの時間はご自宅で髪を扱うことになります。
だから私たちは、サロンケアだけでも、ホームケアだけでもなく、両方をつなげて考えます。
サロンで自分の髪を知ると、ホームケアも選びやすくなる
例えばフュジオドーズのカウンセリングで、
「自分では乾燥だと思っていたけど、美容師と話したらカラー後の毛先の扱い方も大切だと分かった」
とします。そうすると、ご自宅で何を選ぶかも考えやすくなります。
シャンプーを変えるのか。マスクを取り入れるのか。洗い流さないトリートメントを見直すのか。
オイルを使うのか。全部を一度に変える必要はありません。

今の髪にとって優先順位の高いところから始めればいいと思います。
すでに自分に合うケラスターゼが分かっている方は、
ECサイトを利用しながらホームケアを継続する方法もあります。
「シャンプーとマスクは同じシリーズがいい?」「オイルだけケラスターゼでもいい?」
「毎日使うものと、週に数回使うものはどう分ける?」
このあたりは次の第4記事で、さらに具体的にお話しします。
【第4記事|ケラスターゼのホームケアはどう選ぶ?シャンプー・マスク・オイルの使い分け】
La Senteでフュジオドーズをするなら「何を選ぶか」から一緒に考えます
「フュジオドーズをしてみたいけど、自分に何が合うか分かりません」
それで大丈夫です。むしろ、分からない状態で来ていただいて構いません。美容室へ行く前に、
「私はこのコンサントレと、このブースター」と決める必要はありません。
「最近、毛先が気になる」
「カラーを繰り返しているので、一度ちゃんとケアしたい」
「髪を伸ばしているけど、途中で毛先を切りたくなってしまう」
「来月ハイライトをしたい」
「とにかくツヤのある髪に見せたい」
そのくらいで十分です。そこから髪を見ます。そして、
「毛先はこのあたりが気になりますね」「根元は重くしすぎないほうが良さそうですね」
「次回カラーをするなら、今日はここを意識しましょうか」と一緒に考えていきます。
ケラスターゼのフュジオドーズは、20通りあるから魅力的なのではありません。
20通りの中から、今のお客様に合わせて選べること。
ここに価値があります。
そしてLa Senteでは、トリートメントだけを切り離して考えません。
カラー。カット。これからしたいヘアスタイル。普段のお手入れ。ホームケア。
全部がつながっています。サロンでケアをして終わりではなく、
「今日の髪はどうだったか」「次回来店までどう過ごすか」「次はどんな髪にしたいか」
そこまで一緒に考える。
それが、私たちが大切にしているデザインとケアの両立です。
「トリートメントって、どれをしても同じだと思っていました」
もし今そう感じているなら、一度ご自身の髪を見ながら美容師と話してみてください。
自分では「ダメージ」だと思っていた悩みが、話していくうちに、
「本当はツヤが欲しかったんだ」
「広がりを抑えたかったんだ」
「これからカラーを楽しめる髪にしておきたかったんだ」
と見えてくることがあります。フュジオドーズは、そこから始まるトリートメントです。

ケラスターゼの商品選びから確認したい方は、第2記事へ。
【第2記事|ケラスターゼはどれを選ぶ?髪質・悩み別の選び方】
自宅でのケアまで知りたい方は、次の第4記事へ進んでください。
【第4記事|ケラスターゼのホームケアはどう選ぶ?】
